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詩と映画と日記

詩と映画と日記

ベン・ハー

その1

監督
ウイリアム・ワイラー

キャスト
チャールトン・ヘストン(Judah_Ben-Hur)
ジャック・ホーキンス(Quintus_Arrius)
スティーブン・ボイド(Messala)
ハヤ・ハラリート(Esther)
ヒュー・グリフィス(Sheik_Ilderim)




「べン・ハー」

2000年ほど前のユダヤとローマでのお話です
当時 ローマ帝国は、地中海世界を征服して巨大化し
共和制から帝政へと移り変わろうとしていました

属州ユダヤの名家の息子のジュダ・ベン・ハーとメッサラは
仲の良い幼馴染として育ちましたが
メッサラがローマの高官となり
ユダヤを収める助力をベン・ハー頼んだとき
同胞を思う彼には、到底受け入れる事は出来ませんでした

メッサラはベン・ハーを憎み
反逆罪を着せ彼を奴隷の身に陥れ
家族ばかりは許してくれと哀願する彼をあざ笑いました

ベン・ハーは、ガレー船の漕ぎ手の奴隷になりながら
固く復讐を誓います

砂漠で渇きに苦しむ彼に、水を差し延べたのが
イエス・キリストでした

このとき彼の心に、なんとも知れぬ灯りがともりました

戦いの時にガレー船を漕ぎながら司令官を救った事から
自由の身分を取り戻したベン・ハーは
母と妹を救い復讐を遂げるべくユダヤに帰ってきます

母と妹は牢獄生活でハンセン病に侵されて
見るも哀しい姿と成り果てていました

そこで有名な戦車競技の場面になります
お互いに激しい敵意をむき出しにして戦います

終盤イエスが磔刑にかけられる為に
十字架を背負って刑場へと引き立てられる時に
ビア・ドロローサ(悲しみの道)で
ベン・ハーはイエスに再会をしました

ライン1

その2
「ベン・ハー」

原作 
ルー・ウォーレスの大ヒットした小説

監督 
フレッド・ニブロ

出演
ラモン・ノヴァロ
マーナ・ロイ






ベン・ハーといえば
ウィリアム・ワイラー監督で
チャールトン・ヘストン主演が思い浮かびますが
今日は1925年のサイレント映画を見ました
すべて字幕なので
止めては考え止めては考えして
少しは勉強になったかな~と
勝手によろこんでいます

さて、物語りは
ローマ帝国の威勢が絶頂であった頃
イスラエルの人々は
ローマの圧制のもとに苦しみ
救世主の出現を待ち望んでいました

ユダヤの名家の嫡男ベン・ハーと
ローマ人のメッサラとは
子供の頃は兄弟のように育ちましたが
成人してからは支配者と被支配者
ローマ軍人とユダヤ人という厚い壁に
隔てられてしまいました

思いもよらない事故がもとで
ベン・ハーは罪人としてメッサラに捕らえられ
3年は生き長らえることが出来ないといわれるほど
過酷なガレー船のこぎ手にされてしまいます
母と妹は地下牢で囚人となっています

友として、どうか家族だけは自由にしてと
許しを乞い嘆願するベン・ハーを
メッサラは無情に退け
ふたりは強く憎しみあうようになります

ベン・ハーがつながれて
ガレー船に送られる途中の砂漠で
渇きに苦しんでいたとき
一杯の水を与えてくれたひとがいました
それがイエス・キリストでした

随所に聖書の言葉が表わされていて
イエス・キリストの生涯
ローマとユダヤの問題
ベン・ハーの復讐が
同時進行していきます

12万人もの
エキストラが動員されたといわれ
戦車競争の場面も
1959年版に劣らない迫力ですし
また違った感動がありました

ライン1


エジプト時代には
モーゼに救われるまで
ファラオの奴隷として虐げられ

ローマ時代には
被征服の苦しみを味わい

現代に於いても
国の場所が問題を呼ぶのか
ひとつの神を信じ
妥協しない宗教のためなのか
不勉強な私には分りませんが

ユダヤ、イスラエル、パレスチナとは
なんという苦難の連続なのでしょうと
気の毒に思います






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